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五島市(地域の特色ある文化・芸術)

地域文化

五島市内では古くから、先祖を供養するため、念仏踊りが市内各地で踊り伝えられてきました。現在は、8月のお盆の時期に披露され、墓地や市街地では、鉦や太鼓の音、独特な掛け声が鳴り響く一大風物詩となっています。

チャンココ(県指定無形民俗文化財)

 福江地区を中心に伝わる念仏踊りで、「チャン」が鉦の音、「ココ」が太鼓を叩く音といわれています。「掛け」と呼ばれる踊り手たちが太鼓を首にかけて、帷子や蒲の葉などで作られた腰蓑を付け、鉦に合わせて踊ります。南方系の情緒を漂わせるエキゾチックな踊りで、花笠や衣装、歌や踊りは各地区で異なります。

オーモンデー(県指定無形民俗文化財)

 嵯峨島地区に伝わる念仏踊りで、半袖シャツに黄色の腰布を巻いて、腰蓑を付け、派手な冠物とともに、後頭部には原色の長い布を垂らして踊ります。まるでアルプスの牧童の「ヨーデル」のような歌唱と南方系の扮装、中央アジア風の手振りは、他に類を見ないような国際色豊かな民謡といわれています。

オネオンデ(市指定無形民俗文化財)

 富江地区に伝わる念仏踊りで、およそ400年前の江戸時代に豊作を祈願して始まったとされ、現在では供養踊りとして継承されています。蒲で編んだ袴と大振袖の襦袢を着て、垂れた布で面を覆った兜を被り、肩には太鼓、腰に刀を付けて踊ります。