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ピースな人々

「とにかく楽しく!」がモットー。高校ダンス部の強豪チームにインタビュー!

ピースな人々

長崎女子商業高等学校ダンス部

部員:1年生16名、2年生13名
顧問:宮﨑翔子さん
平日2時間程度を主な練習時間としています。大会やイベント前は土曜日や祝日も練習します。

自主性が育つダンス部。

ー創部4年目で第16回日本高校ダンス部選手権新人大会 九州・沖縄大会準優勝と結果を残されていて素晴らしいですね。

宮﨑さん:
部員自ら「大会に出場してみたい!」と相談を受けたのがきっかけです。


ここ数年の活躍で、県内でも存在感を増す長崎女子商業ダンス部。
ー自主性を大切にされているのですね。

宮﨑さん:
自分で動く、自分で設定して動いて達成することを大切にしています。今、何をするべきなのか、何が必要なのかを常に自分たちで考えて解決できたらと考えています。月に1度の定例ミーティングでも、生徒自身が「部全体の目標」と「個人の目標」の両方を決めています。

ーどのような理由でダンス部に入る生徒さんが多いですか。

宮﨑さん:
この数年で強豪部として認知され始めてからは、幼い頃からダンスを習っている経験者が大会で実力を発揮したいという意思を持って入部することも増えてきました。もちろん、初心者から始める部員もいます。

ーダンス経験の差はどのようにうめられていますか。

宮﨑さん:
個人練習はもちろんですが、部員同士で教え合ったり、コーチの先生方のレッスンで徐々に実力をつけていっています。ダンスへの没頭の仕方は人それぞれであることを認め合うことができる部活だと思います。


思いを共有し「チーム」になっていく。

TOMOKI先生のレッスン。楽しくも、集中した密な時間が流れる。

宮﨑さん:
週に2度、市内のダンススタジオに所属する先生方に、外部コーチとして来ていただいています。今度の大会の振り付けもコーチのAiri先生によるものなんですよ。

大会用のダンスの振り付けを担当したAiri先生。指導まで一貫して行う。「チームで作り上げ、協力することを学んで欲しい。」とAiri先生。


ー部活動やチームでダンスをすることの魅力はなんでしょうか。

宮﨑さん:
高校ダンス部の大会で重きを置かれるのはチームワーク。振りが揃っているかや顔の表情など協調性が点数に反映されます。ダンスは個の表現を磨いていけるものでもありますが、高校の部活でチームでダンスをするというのは、そこで生まれる思いを誰かと共有しながら、共感しながら、高め合いながらやっていくということ。青春を謳歌するにはとてもいい環境だと思います。

Airi先生:
目標に向かって個人ではなくチームで協力しあう事を学んでほしいと思っています。大人になって社会に出ると、出世欲が強いと、ついつい何でも1人でしたくなると思うのですが、大きな結果を残すには周りの人と協力した方が効率が良い場合が多いし、何より楽しいです。

Sana先生:
ダンス部での活動はチームワークが身につけられ、メンタルも強くなれると思います。ダンスは、個人のパフォーマンスだけではなく他のメンバーや先生、家族の協力があってこそ成り立つもの。

将来、就職して悩んだりすることがあっても、1人で悩まず周りに助けを求めたりして人を頼ってほしいし、何事も諦めずに自分なりに精一杯頑張って、最後までやり遂げられる人になってもらえたらと思います。

ダンスのプロになるといういこと。

ーダンサーを目指す部員の方や、憧れる県内の学生も多いと思います。ダンスのプロとして活動する大変さ、喜びを教えてください。

Airi先生:
大変さは、あまり感じる事はありませんが、周りの人から「大変そう」とよく言われるのは、仕事とプライベートの境目がないからだと思います。勤務時間以外でも、自主練習をしたり、振付を考えたり、動画をみたり、曲を掘ったり。正解が無いから終わりもないと言う感じなので、大変そうと思う方は多いのかもしれません。
若い頃は自分が大会などで実績を残せた時に喜びを感じていましたが、今は生徒達が楽しそうにしてくれたり、大会で結果を残して喜んでたり、観客が驚いたり感動したり、人の幸せの一部を作れたかも!と思える時にも幸せだと感じます。

Sana先生:
自分の好きな事を仕事に出来ている事は本当に幸せな事ですが、仕事となると生徒1人1人と向き合ったり、自分自身とも向き合ったり、自分が生徒だったころとはまた違った悩みが増えます。
また、ダンス業界は次々と新世代が出てくるので自分自身も新しいものを取り入れレベルアップしていかないといけません。大変な分、達成感もたくさん感じられるし、たくさんの人とも出会う事もできるし、生徒さんの成長を見ていける事も喜びです。


何より、観てもらうことが嬉しい!

ー練習の時に大切にしていることはなんですか。

ダンス部部長(左)、副部長。友達に見てもらえるのが一番嬉しい。

副部長:
部活動できる時間は限られているので、効率よく時間を大事に使えるように心がけています。あとは挨拶を大事にして、仲間とも、お世話になっている人とも気持ちよく活動したいと思っています。

部長:
ダンスをしている私たちが楽しくないと、観ている方も楽しめないと思うから「とにかく楽しく」を掲げて活動しています。

ーダンスは「フィジカルな面」と「芸術的な面」も併せ持つ文化だと思います。

宮﨑さん:
身体を動かすことについては、鍛えることである程度可動域が大きくなるかと思います。
表現については、練習や経験が必要だと思いますので、指導においてもダンスだけに目を向けるのではなく、たくさんいろんな経験をして五感をフル活用して、いろんな感情をたくさん味わってほしいと伝えています。

ーダンスを鑑賞する際のポイントを教えてください。

宮﨑さん:
ダンスのステージでは、衣装や音楽にもこだわりがあります。全て合わせてダンスという表現であり、伝えたいメッセージがあります。曲、照明、衣装、雰囲気などの視覚的な要素はもちろん、一つの作品に懸ける溢れる程の想いや一生懸命さ。全てを観ている方に届けて、感情や心を動かせるダンスを目指しています。

ーこれからの目標はなんですか。

部長:
日々の練習を頑張って、大会でも結果を残したいです。そして大会で優勝して、SnowMan※に学校に訪ねてきて欲しいです(笑)
※ある優勝校にSnowManが訪ねてきたことがあったことから。


ピース文化祭へ向けたメッセージ

宮﨑さん:
長崎県における高校ダンス部は、まだまだ認知度が他県に比べて低いですので、大会をはじめイベント出演・SNS発信などを積極的にすることでより身近に感じて頂けたら嬉しいなと思います。ピース文化祭も良いきっかけになることを願っています。

部長:
ダンスをしていて嬉しいことは、友達や知り合いが観てくれることです。「かっこよかったよ!」とか「すごいね」と声をかけられるとすごく励みになるし、嬉しいです。やっぱり、ダンスは観てもらえてこそ。たくさんの方にステージを観てもらえたらと思っています。
ピース文化祭でも、日々の練習の成果を披露できる場があると嬉しいです。そしていろんなステージをたくさんの方に観ていただければと思います。
ダンスを通じてたくさんの友人ができたように、ピース文化祭を通じてたくさんの人と繋がって、楽しめたらと思います。

文化をみんなに!ながさきピース文化祭!

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