NAGASAKI

各地の文化を楽しもう

長崎・西彼エリア

  • 中尾城跡(土塁)
    • 長与町

    中尾城跡(土塁) [ 文化財 ]

    城の周りに築かれた
    非常時に備える防衛壁「土塁」。

    戦国時代に築かれた中尾城。山梁を利用し築城された山城です。注目されるのは城への敵の侵入を防ぐために築かれた長さ50mを超す土塁。長崎県内の戦国時代の城の土塁は、緊急時につくられるため、その構造はわりあい貧弱なものが多い中、中尾城の土塁は、土をたたき締めて幾重にも重ねるという本格的なつくりをしていたことが明らかになりました。中世の城の中では、規模もかなり大きなものになります。

  • 撮影スポット
    • 西海市

    • 長崎市

    撮影スポット [ 国指定重要文化財 ]

    様々な国の文化が混じりあった独自の文化を持つ長崎市は、街並みや建築様式を楽しめるのはもちろん、撮影スポットとしても人気があります。

    眼鏡橋も含む石橋群

    極彩色が印象的な 長崎孔子廟中国歴代博物館

    立ち並ぶ洋館建築

    キャンプの聖地・西海市。豊かな自然、建造物など、撮影スポットがいっぱいです。

    西海橋[国指定重要文化財]

    西海橋は、1955年に佐世保市と西彼杵半島をつなぐ橋としてかけられた橋長316m、海面からの高さ43mの鋼固定アーチ橋です。日本三大急潮のひとつに数えられる針尾瀬戸の急流とうず潮も有名です。

    北緯33度線展望台

    北緯33度線上にある360°ビューの展望台です。五島列島や平戸島を望むことができます。

    虚空蔵山公園

    標高307メートルの虚空蔵山の山頂にある展望台です。江戸時代に農作物を猪から守るために作られた「猪垣」をモチーフに、地元で採れた石材を使って作られました。晴れた日には、五島列島や平戸島、佐世保港が一望できます。

  • 出島和蘭商館跡
    • 長崎市

    出島和蘭商館跡 [ 国指定史跡 ]

    現代によみがえる
    江戸時代の出島

    寛永13年(1636)に築造された出島。オランダ商館が閉鎖されるまでの218年間に渡り、唯一西欧に開かれた場所として日本の近代化に大きな役割を果たしてきました。各国から人・もの・文化が出島を経由して日本全国に広がって行きました。役割を終えた出島は、周囲の埋め立ても進み扇型の島の姿を失いました。再び出島を現代によみがえらせるため、復元整備事業が進められ、現在では16棟の復元建物が完成し、19世紀初頭の町並みが広がっています。出島に伝わった文化の中には、食文化もありました。新しい調理法や香辛料。そして砂糖。出島には砂糖専用の倉庫も作られ、長崎街道を通じて佐賀、福岡に運ばれました。その砂糖の通り道はシュガーロードと呼ばれ、周辺には菓子文化が花開いていきました。特にシュガーロードのスタート地点である長崎では砂糖が豊富に出回り、カステラや有平糖などの砂糖を贅沢に使ったお菓子が誕生しました。現在の出島では、砂糖が貯蔵された蔵やオランダ商館長(カピタン)の邸宅などが復元され、華やかな交易の歴史に触れられます。2020年に日本遺産 「砂糖文化を広めた長崎街道~シュガーロード~」の構成文化財の一つとして指定され、出島と砂糖の関わりにも注目されています。

  • 崇福寺
    • 長崎市

    崇福寺 [ 国宝 ]

    中国との交流の歴史を今に伝える
    文化財の宝庫。

    唐僧・超然を招いて1629年(寛永6年)に建立された黄檗様式の唐寺。長崎に現存する最古の建物です。第一峰門には四手先三葉栱(よてさきさんようきょう)という複雑な詰組を見ることができます。第一峰門と大雄宝殿は国宝に指定されており、国指定重要文化財、県指定有形文化財、市指定有形文化財を多数もつ文化財の宝庫です。

  • 継石坊主
    • 時津町

    継石坊主

    日本むかし話にも
    登場した岩。

    時津町のシンボル、継石坊主(つぎいしぼうず)。突き出た岩の上に、大きな岩が重なり絶妙なバランスでそびえ立っています。別名「鯖くさらかし岩」。鯖を売る魚屋が「きっと落ちるに違いないから落ちるまで待とう」と終日立ちつくし、とうとう鯖が腐ってしまったという昔話がその名の由来となっています。落ちそうで落ちないことから、合格祈願の縁起の良いグッズも登場しています。

  • 七釜鍾乳洞
    • 西海市

    七釜鍾乳洞 [ 国指定天然記念物 ]

    長崎県内唯一の鍾乳洞で国の天然記念物に指定されています。観光洞として公開されている清水洞は延長1500メートル以上、洞穴内の平均気温は通年15℃前後。一般的な石灰洞とは異なり石灰質砂岩に形成された鍾乳洞で、自然の神秘を感じる空間です。

  • 長崎グルメ
    • 長崎市

    長崎グルメ

    カステラ

    出島に荷揚げされた砂糖が街に出回り、砂糖を贅沢に使った菓子文化が花ひらいた長崎。ポルトガルから製法が伝わったというカステラは、長崎を代表するお菓子です。各店の美味しさを味わってみて。

    さしみシティ

    長崎の自慢、鮮度抜群のお魚。ここに来ないと味わえないお魚グルメはズバリお刺身。3つの海流がぶつかる漁場で水揚げされるお魚は、その味の良さはもちろん、魚種日本一でもあります。一年を通して旬のお魚を楽しめます。ぷりぷり、コリコリのお刺身を、甘い刺身醤油でいただくのが長崎流。

    ちゃんぽん

    長崎のご当地グルメといえばちゃんぽん。長崎だけで製造が許可されている「唐灰汁(とうあく)」を使ったちゃんぽん麺に、それぞれのお店のこだわりのスープと具材。ちゃんぽん専用のガイド本もあります。

県央エリア

  • 道の駅 彼杵の荘 (そのぎのしょう)
    • 東彼杵町

    道の駅 彼杵の荘 (そのぎのしょう) [ 県指定史跡 ]

    歴史も楽しめる!
    九州屈指の道の駅。

    東そのぎインターチェンジからすぐの便利な場所に、九州でも人気の高い道の駅「彼杵の荘」があります。特産品そのぎ茶はもちろん、近隣の農家が育てる野菜や、惣菜、お菓子、手作り雑貨など品揃え豊富。捕鯨船の寄港地として栄えた東彼杵ならではの、冷凍の鯨肉も販売中です。

    ひさご塚古墳と東彼杵町歴史民俗資料館

    道の駅のすぐ隣には「ひさご塚古墳」があります。この地域を収めていた豪族の墓と伝わっており、2度の調査を経て5世紀頃に作られた事がわかりました。歴史民俗資料館も併せて見学してみませんか。

  • そのぎ茶
    • 東彼杵町

    そのぎ茶

    受賞歴多数。
    唯一無二の味わい。

    波静かな大村湾に面し、のどかな農山村の風景が広がる東彼杵町(ひがしそのぎちょう)。かつて長崎街道の宿場町として栄えた場所は、長崎を代表する茶所でもあります。鎖国時代、出島での交易でも、そのぎのお茶が輸出されていた歴史があります。茶畑は、爽やかな潮風が吹き抜ける山あいの斜面地にあります。昼夜の寒暖の差が大きく、春に朝霧が立ち込める環境と、多良山系からの豊かな水が、上質の茶葉を育み、唯一無二の味わいを生み出しています。

  • 大村寿司
    • 大村市

    大村寿司 [ 日本遺産 , 郷土料理 ]

    500年の歴史がある
    おめでたい寿司。

    日本遺産
    砂糖文化を広めた長崎街道~シュガーロード~

    錦糸卵が輝く、具沢山な大村寿司。お祝いの席はもちろん、花見やピクニックなどの行楽、そして宴会にもよく登場する料理です。家庭で作られることも多い、暮らしに馴染んだ郷土料理です。大村寿司のはじまりは、約500年前。戦に勝利したお祝いの寿司として誕生したのがはじまりと伝わっています。その後、長崎街道(シュガーロード)沿いの立地で手に入りやすかった砂糖も加わり、ほんのり甘い味付けになりました。

  • いさはや楽焼うなぎ
    • 諫早市

    いさはや楽焼うなぎ [ 郷土料理 ]

    専用楽焼で仕上げれば、
    香ばしい上にとろける食感

    江戸時代からの伝統を持つ諫早の名物料理、うなぎ。いさはや楽焼うなぎの特徴は、焼いた後に、二重底になった専用の楽焼の器で蒸し上げるのが特徴。焼きの香ばしさ、蒸しのふっくらとろける食感の両方を満喫できます。

  • 諫早眼鏡橋
    • 諫早市

    諫早眼鏡橋 [ 国指定重要文化財 ]

    日本で一番美しい石橋と
    いわれる眼鏡橋

    日本で最初に国の重要文化財に指定された石橋。諫早市を流れる本明川は、かつては洪水の多い「暴れ川」だったことから、水害でも流されない頑丈な橋を目指し、当時の最新技術で1839年に造られました。完成した後は何度も氾濫に耐え1957年の諫早大水害の際にも橋そのものは持ちこたえました。ですが、橋が流木をせき止めて被害を拡大させたとの指摘もあり、取り壊しの案も浮上。文化的価値のある橋をなんとか残したいと当時の諫早市長が国に働きかけたことで国指定重要文化財となり、現在の場所「諫早公園」への移築保存がされました。

    諫早公園

    諫早公園は戦国時代に築かれた高城(山城)跡を公園にした場所で、市街地の中心にある緑豊かな場所。諫早眼鏡橋とともに、桜やツツジ、蛍や紅葉など季節ごとに趣ある景観を楽しめます。また、植物学者の牧野富太郎博士が名付けた「ヒゼンマユミ」が多く生育しています。

  • 諫早市美術・歴史館
    • 諫早市

    諫早市美術・歴史館

    美術館機能と博物館機能を
    あわせ持つミュージアム

    諫早ゆかりの絵画をはじめとする美術作品や古代からの歴史資料を展示し、諫早の美と歴史が体感できるスポットです。

  • 諫早おこし
    • 諫早市

    諫早おこし [ 日本遺産 ]

    余剰米と砂糖で作られた
    今も愛される郷土菓子

    日本遺産
    砂糖文化を広めた長崎街道~シュガーロード~

    長崎街道〜シュガーロード〜沿いでは砂糖を使ったお菓子が生まれました。その一つが諫早おこしです。なぜおこしだったのでしょうか。それは、佐賀藩(当時)の大規模な干拓により米が増産され、余剰米があったから。街道沿いで砂糖が手に入りやすかったおかげで、美味しい諫早おこしに生まれ変わりました。

  • 大村市歴史資料館
    • 大村市

    大村市歴史資料館

    大村湾を中心とした
    交流の歴史。

    大村湾を中心に広がった政治や文化を一堂に俯瞰できる歴史資料館。大村市だけでなく旧大村藩領含め、歴史資料や情報を収集、保管し、その調査研究と展示活動などを通じて、大村の歴史や文化を発信します。キリスト教伝来から大村純忠の受洗、禁教から郡崩れに至る大村のキリスト教史の展示の中には大村の代表的なキリシタン遺物『メダリオン「無原罪の聖母」』(長崎県指定有形文化財)が含まれます。

県北エリア

  • 皿山窯体験施設
    • 佐々町

    皿山窯体験施設

    瀬戸焼の祖とされる加藤民吉が修業した佐々町の皿山窯。伝統ある窯業技術を体験できる施設です。専門家の指導を受けながら、土こね、ろくろ、絵付け、着色など陶芸全般の本格的な体験ができます。施設内には登り窯があり、年に2回、窯焚き体験も開催しています。

  • 松浦市立埋蔵文化財センター
    • 松浦市

    松浦市立埋蔵文化財センター

    元寇を物語る海底の国史跡
    「鷹島神崎遺跡」の遺物を展示

    松浦市の鷹島周辺は蒙古襲来(元寇)の舞台。海底の「鷹島神崎遺跡」ではこれまで3隻の元寇船の遺物が発見されています。松浦市立埋蔵文化財センターでは、鷹島沖の海域で引き上げられた約4,000点の貴重な遺物の一部を展示しています。

  • アジフライ
    • 松浦市

    アジフライ

    アジフライの聖地

    松浦グルメといえば、アジフライ。ほとんどの飲食店でアジフライを提供しています。刺身で食べられるほどの新鮮なあじを使ったアジフライは、ふっくら肉厚でフワフワ、サクサク、ジューシー。松浦市でしか食べられない美味しさを目指し、全国から観光客がやってきます。

    道の駅 松浦海のふるさと館

    松浦の海の幸、農産物などが購入できるお土産スポット。アジフライをはじめ、ブリやキビナゴなど地元食材を使った美味しいランチも楽しめます。

  • 波佐見焼
    • 波佐見町

    波佐見焼 [ 日本遺産 ]

    食文化とともに柔軟に発展。
    400年の歴史ある産地。

    日本遺産
    日本磁器のふるさと肥前

    陶石、燃料となる山の薪、川の水など、窯業を営む条件が揃う自然豊かな九州北西部の地「肥前(ひぜん)」。長崎・佐賀にまたがる8つのエリア(唐津、伊万里、武雄、嬉野、有田、佐世保、平戸、波佐見)でそれぞれの特色ある日本磁器が作られています。佐賀との県境に位置する波佐見町は、400年の歴史を持つやきもののまち。1600年代、巨大な登り窯により大量生産に成功した波佐見は、高価な磁器を庶民の器へと変貌させました。このことは、江戸時代の日本各地の都市から農村に至る遺跡のほとんどで波佐見焼が出土していることからも伺えます。 まち全体が工場とも呼ばれる分業制の産地で、短期間に大量生産が可能。プロダクトとしてデザイン性の高い日用食器を生産する産地として知名度を上げ、カフェ巡りなどでも人気の観光地になりました。

    陶芸の館

    波佐見町内の複数の窯元や商社の器を購入できる施設。事前に申し込めば絵付けの体験も可能です。土日も営業。

    波佐見町歴史文化交流館

    波佐見焼の歴史を知るならここ!産地としての歴史、陶器作りから磁器作りへの変化や、大量生産を可能にした技術、食文化とともに発展した日用食器の産地の姿を知る事ができる博物館。波佐見焼以外の町の歴史・文化も余すとこなく楽しめる施設。

    波佐見町公式アカウント

    波佐見町ではいろんなイベントが開催されています。事前に町の公式アカウントをフォローするのがおすすめ。

  • 魚雷遠距離発射試験場跡
    • 川棚町

    魚雷遠距離発射試験場跡

    撮影スポットとしても
    人気の戦時遺構

    川棚町の小さな半島「片島」は佐世保海軍工廠や川棚海軍工廠で作られた魚雷の性能試験を行った場所です。穏やかな海辺のまちとは対比的な歴史を持ちます。現在は、この独特の雰囲気で映像作品の撮影場所に選ばれることも多く、日本を代表する某アニメ映画のシーンのモデルにもなりました。

  • 平戸菓子
    • 平戸市

    平戸菓子

    南蛮菓子伝来の歴史を
    受け継ぐ菓子たち

    日本ではじめてポルトガルやオランダと貿易を始めた平戸藩。当時は貴重だった砂糖がいち早くもたらされました。当時の藩主はお茶を愛した文化人。平戸のお菓子をはじめ、当時藩でよく食べられていた全国のお菓子を、図鑑「百菓之図(ひゃっかのず)」としてまとめさせました。美しい絵とともに、菓子名、詳しい製法が記されています。 百菓之図に描かれているカスドースや牛蒡餅(ごぼうもち)は、平戸を代表する菓子として残っており、平戸グルメとしてお菓子があがるほど。砂糖がふんだんに使われた贅沢なレシピに、華やかで豊かな国際貿易都市としての歴史を感じる事ができます。

  • 平戸城
    • 平戸市

    平戸城

    天守閣からの
    眺めは絶景。

    三方を海に囲まれ、天然の堀とする城。松浦鎮信(まつら しげのぶ)により1599年に築城開始。しかし、1613年、火事により完成間近の城の大半が焼失した。原因は不明だが、領主自ら火を放ったとの噂もあった。2021年、平成の大改修が行われ、平戸の歴史をデジタルアートで体感できる資料館として開かれている。

  • 平戸の聖地と集落
    • 平戸市

    平戸の聖地と集落 [ 世界文化遺産 ]

    長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産

    山や島を拝むことで
    信仰を実践した集落。

    潜伏キリシタンが何を拝みながら信仰を実践したのかを示す4つの集落のうちの一つ。 禁教期の春日集落の潜伏キリシタンは、禁教初期にキリシタンの処刑が行われた中江ノ島を殉教地として拝み、聖水を汲む行事を行う場とするとともに、キリスト教が伝わる以前から山岳仏教信仰の対象であった安満岳なども併せて拝み信仰を実践していました。

  • ジャズのまち
    • 佐世保市

    ジャズのまち

    ジャズの聖地で
    生演奏を楽しむ

    戦後、米軍基地が置かれた頃の佐世保には、外国人向けのバーが生まれました。そこで楽しまれていた音楽がジャズです。夜の街のあちこちでジャズの生演奏が響き、全国から200人を越すジャズマンが集まり「ジャズの聖地」とも呼ばれていました。今も佐世保市内のライブバーなどではさまざまなジャンルの音楽活動が活発に行われており、ジャズの生演奏も楽しめます。初めての佐世保の夜も安心して楽しめるナイトツアーも開催しています。

  • 旧佐世保無線電信所(針尾送信所)
    • 佐世保市

    旧佐世保無線電信所(針尾送信所) [ 日本遺産 ]

    鎮守府 横須賀・呉・佐世保・舞鶴 ~日本近代化の躍動を体感できるまち~

    高さ136メートル。
    巨大な無線塔。

    明治新政府が近代国家を建設するために「富国強兵」を掲げ、西欧列強と対等に渡り合うために、艦艇の配備を進めるとともに、鎮守府(軍港に置かれた海軍の本拠地)を次々に置きます。佐世保もその鎮守府の一つでした。海軍には常に最先端の工業技術や設備が投入され、佐世保でも近代造船の技術が発展。当時最新の技術であった鉄筋コンクリートの技術も高まり、佐世保の針尾送信所は他に類を見ない日本最大の通信塔として技術の到達点を見せつけました。 4年の歳月をかけ、現在の貨幣価値で250億円を投じて建設されました。真珠湾攻撃の暗号電文「ニイタカヤマノボレ1208」が中継されたとも言われています。1997年まで無線塔として使われていました。

  • 三川内焼
    • 佐世保市

    三川内焼 [ 日本遺産 ]

    日本遺産 日本磁器のふるさと肥前

    美術品としても愛される
    「技の結晶」。

    陶石、燃料となる山の薪、川の水など、窯業を営む条件が揃う自然豊かな九州北西部の地「肥前(ひぜん)」。長崎・佐賀にまたがる8つのエリア(唐津、伊万里、武雄、嬉野、有田、佐世保、平戸、波佐見)でそれぞれの特色ある日本磁器が作られています。 佐世保市の三川内焼はそのひとつ。19世紀には平戸焼の名前でヨーロッパを魅了していました。透き通るような白い磁肌。細かな手描きの技が生み出す生まれる一点ものの美しさ。中国風の子どもを描いた「唐子(からこ)」の絵柄、精巧な技術で咲かせる陶磁器製の花は産地を代表するモチーフです。ぜひ産地のお店を巡り、その技に触れてください。

  • 佐世保バーガー& レモンステーキ
    • 佐世保市

    佐世保バーガー& レモンステーキ

    佐世保で食べたい!
    2大ご当地グルメ

    佐世保でしか食べられないグルメ、佐世保バーガーとレモンステーキ。注文してから作る佐世保バーガー、熱々の鉄板で運ばれるレモンステーキ。どちらもそれぞれのお店のこだわりがあります。ぜひ食べ歩きで楽しんで。

    佐世保バーガー

    旧日本海軍の拠点として栄えた佐世保。戦後には米海軍基地が置かれ、音楽や食、ファッションなど、さまざまなアメリカ文化がもたらされました。「佐世保バーガー」はそんな文化の中のひとつ。基地の近くでアメリカ人向けに販売されていたのが始まり。その後、さまざまなお店が独自のアレンジをし「佐世保バーガー」というジャンルとして確立しました。今や地元のソウルフードです。

    レモンステーキ

    米軍基地でもてはやされたステーキを、日本人好みにアレンジして生まれた佐世保発祥のレモンステーキ。柔らかな薄切り肉を、レモンたっぷりの甘めの醤油ベースソースでいただきます。鉄板の上でジュージュー焼かれるお肉に食欲がそそられます。

  • 生月サンセットウェイ
    • 平戸市

    生月サンセットウェイ

    車のCMにも登場する
    絶景ドライブウェイ

    青い東シナ海、山を見れば断崖。水平線を眺めながら走ることができる絶好のドライブルートです。運が良ければ、海に沈む美しい夕日も楽しめます。その絶景ぶりは、各自動車メーカーがCMロケ地として選ぶほど。

  • はさみ温泉 湯治楼 (ゆうじろう)
    • 波佐見町

    はさみ温泉 湯治楼 (ゆうじろう)

    とろとろぬるぬるの温泉

    のどかな田園風景。桜並木の傍らにあるはさみ温泉。ぬめりのあるとろとろの泉質に惚れ込む温泉ファンも。波佐見焼の窯元巡りをした後に立ち寄りたい日帰り温泉です。

  • 鬼木の棚田
    • 波佐見町

    鬼木の棚田

    美しい棚田に
    ユーモアかかしがずらり

    日本の棚田100選にも選ばれている鬼木の棚田。毎年9月には鬼木棚田まつりが開催され、鬼木住民渾身のたくさんのユーモアカカシが出現します。美しい棚田と彼岸花の風景を収めようと撮影に訪れる人も多い、秋の人気スポットです。

島原エリア

  • 原城跡
    • 南島原市

    原城跡 [ 世界文化遺産 ]

    世界文化遺産
    長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産

    天草四郎ゆかりの
    世界文化遺産。

    南島原市にある原城跡は、キリシタンが「潜伏」をするきっかけとなった島原・天草一揆の主戦城です。キリシタン大名の有馬氏によって築かれた原城でしたが、その後有馬氏に代わって領主となった松倉氏が島原城を築城したため廃城となりました。その後の松倉氏による厳しい統治や年貢の取り立て、キリシタン弾圧が激しさを増したことをきっかけに島原・天草一揆が起こりました。島原半島南部と天草地方の百姓からなる約2万数千人の一揆勢のほとんどがキリシタンであったと言われています。幕府は約12万人の兵力を動員して一揆勢を攻撃。約3ヵ月におよぶ籠城の末、一揆勢として参加した老若男女のほぼ全員が殺され、原城跡は二度と使われないように石垣などが破壊されました。発掘調査からは、多くの人骨や、信仰の道具が出土しています。

    有馬キリシタン遺産記念館


    キリスト教の伝来から繁栄の時代を示す日野江城跡、そして2世紀を超える海禁体制(鎖国)を確立するきっかけである「島原・天草一揆」の舞台となった原城跡の歴史を、わかりやすく展示しています。原城跡・日野江城跡に行く前にぜひ立ち寄りたいスポットです。

  • 雲仙ジオバーガー
    • 雲仙市

    雲仙ジオバーガー

    美食の半島を
    味わい尽くす!

    山海の幸に恵まれた雲仙で生まれたご当地バーガー。

    ①雲仙市の食材を使用する
    ②とれたての食材を使用する
    ③美味しさにこだわる

    これが雲仙ジオバーガーのルール。雲仙牛や雲仙野菜などが贅沢に使われているものが多く、中には、種を継いで育てられる「種どり野菜」を使った一品もあります。

  • 雲仙温泉&小浜温泉
    • 雲仙市

    雲仙温泉&小浜温泉

    九州屈指の温泉地
    雲仙市。

    雲仙は、かつて温泉と書いて「うんぜん」と読んでいたと言われるほど。温泉の多い九州でも、有数の温泉地です。山の温泉「雲仙温泉」と、海の温泉「小浜温泉」の二つの温泉地があります。

    雲仙温泉 泉質:硫黄泉

    標高700メートルのお山の中にある温泉地。日本で第一号の国立公園に指定された豊かな自然。地獄がたなびくお山の中の温泉地。古くは修験道の場として、その後は外国人避暑地として発展した。雲仙の自然を楽しむネイチャーアクティビティや、登山の後の温泉は格別。

    小浜温泉 泉質:塩化物泉

    夕日の絶景スポットでもある海辺の温泉地。島原半島の中の温泉地の中でも、地下のマグマ溜まりに最も近いところから湧き出す温泉で、湯温は100度を超えます。温泉の蒸気を利用した蒸し釜料理が人気。地元の野菜や卵を購入し、セルフで楽しめる蒸し場もあります。


  • 島原城・武家屋敷通り
    • 島原市

    島原城・武家屋敷通り

    城下町・島原を満喫する
    歴史スポット。

    島原城

    1618(元和4)年から約7年をかけて松倉豊後守重政が築いた城。五層の天守閣を中核に、大小の櫓を要所に配置した壮麗な城でした。
    それ以来約250年間、4氏19代の居城となりました。現在の島原城は1960年代に島原城図をもとに再現されたものです。館内は島原の歴史や文化を示す史料館になっています。

    武家屋敷通り

    島原城を築城された際、外曲輪(そとぐるわ)の西に接する一帯に扶持取70石以下の武士たちの住宅が造られました。飲料水などの生活用水は2キロほど離れた場所から水路を引き、湧水を流し続けていました。それ以来400年以上、武家屋敷と水路は当時のまま残り、地域の人に活用されています。風情ある街並みは観光地としても人気で、結婚式の撮影が行われることも。

  • 島原手延そうめん
    • 南島原市

    島原手延そうめん

    コシが強いから冷・温・チャンプルーの
    どれも美味しい!

    南島原特産品といえば島原手延そうめんは、コシの強いそうめん。夏は冷やしで、冬は暖かな椀ものの具材に、そして炒めても美味しいのが特徴です。ふるさと納税の返礼品としても大人気。市内にはそうめん料理のお店もあります。お土産にどうぞ。

  • イルカウォッチング
    • 南島原市

    イルカウォッチング

    高い遭遇率!
    かわいいイルカに癒されよう。

    島原半島と天草の間にある海域に生息する野生のイルカに会いに行きましょう。遭遇率は99%と国内でも随一!季節を問わず一年を通してイルカに会えます。お子様も一緒に楽しめる南島原市大人気のアクティビティです。

  • がまだすドーム
    • 島原市

    がまだすドーム

    全世代に響く、
    ジオと火山の体験ミュージアム。

    1990年に始まる雲仙普賢岳の噴火の教訓を後世に伝えるミュージアム。火山災害の実態とその脅威、火山との共生、火山の恵みを展示やジオラマで学ぶ事ができる。火山や防災を学ぶ体験プログラムも充実。「こどもジオパーク」コーナーでは、トランポリンやボルダリング、アスレチックを通して、地球の力や雲仙火山の魅力を体全体で楽しむ事ができます。

五島エリア

  • 頭ヶ島の集落
    • 新上五島町

    頭ヶ島の集落 [ 世界文化遺産 ]

    世界文化遺産
    長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産

    仏教徒として信仰を
    カモフラージュ。

    潜伏キリシタンが、信仰の共同体を維持するに当たり、どのような場所を移住先として選んだのかを示す5つの集落のうちの一つ。
    かつて病人の療養地として人が近づかなかった頭ヶ島。その島を移住の適地として選び、仏教徒の開拓指導者のもとで信仰をカモフラージュし、ひそかに共同体を維持しました。解禁後に建てられた頭ヶ島天主堂は、信徒たちが1日に2、3個の石を運び積み上げ、約10年という年月をかけて完成させました。

  • 五島うどん
    • 新上五島町

    五島うどん

    のどごしツルツル!
    上五島のご当地麺。

    五島うどんは、五島列島の新上五島町で作られる麺。五島の塩と、島の椿油で丁寧にのべて生まれるツルツルの喉越しが特徴です。鍋でぐつぐつと煮て、五島沖で獲れたトビウオを使ったアゴだしでいただくのが定番の食べ方。生卵や醤油とあわせるのもおすすめです。新上五島町の「五島うどんの里」では各店の五島うどんが購入できます。

  • 野崎島の集落跡
    • 小値賀町

    野崎島の集落跡 [ 世界文化遺産 ]

    世界文化遺産
    長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産

    潜伏キリシタンが
    移住先とした「神道の島」

    潜伏キリシタンが、信仰の共同体を維持するに当たり、どのような場所を移住先として選んだのかを示す5つの集落のうちの一つ。野崎島は、沖ノ神嶋神社の神官と氏子しか住んでいなかった神道の島。その島をあえて移住先として選び、神社の氏子として信仰をカモフラージュしながら暮らしていました。解禁後は島に二つの教会堂を建てたことにより潜伏は終わりを迎えました。

  • 斑島のポットホール
    • 小値賀町

    斑島のポットホール [ 国指定天然記念物 ]

    世界第2位の規模。
    自然が生んだ奇跡の作品。

    小値賀町から橋でつながる斑島(まだらじま)にある国指定の天然記念物。ポットホールとしては世界第2位の大きさです。深さ2.5メートルの穴の下に直径90cmの玉石が入っています。玄武岩の裂け目に海水が入り、その出入りする海水の勢いで欠けた岩が中で回転。長い年月をかけて丸く艶のある玉石になりました。自然が生み出した貴重なパワースポットです。

  • 五島牛
    • 五島市

    五島牛

    写真提供:五島市

    とろける食感!
    五島のブランド牛。

    五島牛は五島列島で飼育されるブランド和牛。自然豊かな島で、ミネラルたっぷりの潮風で育った牧草を食べ、のびのびと育っています。赤身と脂身のバランスが良く、柔らかい肉質と旨味が特徴。流通量が少ない貴重な五島牛。島を訪れたときにぜひ味わってください。

  • 堂崎天主堂
    • 五島市

    堂崎天主堂

    美しいコウモリ天井。

    五島の入江に静かに佇む煉瓦造りの堂崎天主堂。禁教令が解かれた後、ペルー神父の設計により1907年に完成。教会の建築では、主にその地域で手に入りやすい材料を使うことが多く、教会ごとに資材やデザインの特徴がありますが、堂崎天主堂の資材の一部はイタリアから運ばれました。中に入るとコーモリ天井が印象的な教会堂建築です。現在、堂内は弾圧の歴史や資料を展示する資料館として、一般公開されています。

  • 三井楽(みみらくのしま)
    • 五島市

    三井楽(みみらくのしま) [ 日本遺産 ]

    日本遺産
    国境の島 壱岐・対馬・五島~古代からの架け橋~

    命がけの旅。
    遣唐使の最終寄港地。

    大陸との間の東シナ海に鎖状に浮かぶ五島列島は日本と大陸を結ぶ「海の道」の要衝であり、大陸との交流の最前線でもありました。五島市の三井楽の島(みいらくのしま)は遣唐使の最終寄港地となった場所。当時の船の構造、航海技術では無事に帰ってくることが難しかった時代。10世紀の『蜻蛉日記』では「亡き人に逢える島 ~みみらくのしま~」として紹介され、後代には異国との境界にある島、又は死者に逢える西方浄土の島として広く歌枕となりました。

壱岐・対馬エリア

  • 黄金あなご
    • 対馬市

    黄金あなご

    お刺身で食べたい!
    黄金あなご。

    「黄金あなご」のブランドで知られる対馬の西沖で獲れるあなご。あぶらがたっぷりとのった肉厚な身、骨は柔らかいのが特徴。黄金あなごならではの楽しみ方は、刺身。コリコリとした食感の後に広がる旨味は対馬で味わう黄金あなごならでは。贅沢でレアなご当地グルメとしてぜひ味わいたい一品です。

  • 朝鮮通信使絵巻
    • 対馬市

    朝鮮通信使絵巻

    引用:長崎県対馬歴史研究センター所蔵資料

    朝鮮との国交回復と
    友好を物語る絵巻。

    室町時代の対馬は、島主・宗氏を中心に日本と朝鮮との間で外交の実務と貿易を独占していましたが、豊臣秀吉の朝鮮出兵により国交は断絶します。幕府と朝鮮との板挟みになりながらも、国交回復交渉を行った対馬。江戸時代に最初の朝鮮通信使来日にこぎつけ、以来約200年にわたり合計12回の来日が続きました。行列には対馬藩をあげて帯同。心づくしのもてなしと警備が行われました。 現在も、行列の再現や、音楽祭、国境マラソンなど様々な日韓交流イベントが行われており、対馬高校(対馬市)には日本で唯一のハングルや韓国文化を学ぶコースが設置されています。

  • 対馬博物館
    • 対馬市

    対馬博物館

    国境の島の歴史文化と
    独特な自然を学べる総合博物館。

    「対馬を伝え、交わりを生み、つないでいく」がコンセプトの博物館。島内の遺跡出土品や朝鮮通信使対馬藩主の宗氏ゆかりの「宗家文庫」関連の資料を展示しています。対馬独自のユニークな自然環境を伝える展示にも力を入れています。

  • 麦焼酎
    • 壱岐市

    麦焼酎

    麦焼酎発祥の地、
    壱岐。

    壱岐の乾杯は焼酎で。壱岐は麦焼酎発祥の地。大陸から伝わった蒸留技術で作られ、その歴史はなんと500年。元々は米を使ったどぶろく作りが盛んだったそうですが、年貢を収めた後に残る米はほんのわずか。そこで麦焼酎を作り始めたそう。島内には7軒の蔵があり、伝統の製法で独自の美味しさを追求しています。

  • 一支国博物館
    • 壱岐市

    一支国博物館

    一支国の時代から現在まで。
    国境の島を物語る貴重な展示。

    原の辻遺跡や、壱岐島内の遺跡の貴重な実物資料を約2000点展示。魏志倭人伝にも登場する壱岐島の歴史を実感できます。博物館は小高い丘の上にあります。弥生時代の原風景を伝える周辺の景観に調和する建物のデザインは、日本を代表する建築家・黒川紀章氏の遺作です。

  • 原の辻遺跡
    • 壱岐市

    原の辻遺跡 [ 日本遺産 ]

    魏志倭人伝に記された
    一支国の王都。

    日本遺産
    国境の島 壱岐・対馬・五島~古代からの架け橋~

    日本がまだ「倭」の国とよばれていた時代。中国の使節は、朝鮮半島から対馬、壱岐を経由して、倭の国の女王がいる邪馬台国を目指した。原の辻遺跡は「魏志倭人伝」に記された「一支国(いきこく)」の王都に特定された遺跡。紀元前2~3世紀から紀元3~4世紀(弥生時代~古墳時代初め)にかけて形成された大規模な多重環濠集落で、東西、南北ともに約1km四方に広がっています。 遺跡からは、国内唯一の人面石が発掘され話題になりました。