大村市（地域の特色ある文化・芸術）

2025.01.22

地域文化

　大村市は交通の要衝として古くから栄え、大村湾一帯を治めた領主大村氏の拠点でした。大村氏による安定した治世は多くの文化や人材を育み、キリシタン史跡や石垣が残る街並みなど城下町大村の歴史を今に伝えています。

大村の郡三踊（こおりさんおどり）　（国指定重要無形民俗文化財）

　大村市内の寿古（すこ）町、沖田町、黒丸町に伝わる風流踊で、約500年前に大村純伊が領地を取り戻した際に祝いの席で踊られたのが起源と言われています。沖田踊と黒丸踊りは、「風流踊」としてユネスコ無形文化遺産にも登録されています。

　寿古町に伝わる踊りで、殿様が無事に帰ってきた喜びを表現しており、殿様を表す舞太鼓を中心に家臣を表す垣踊が囲みます。三踊で1番目に踊るのが習わしとなっていました。

　沖田町に伝わる踊りで、長刀を持った踊子と小太刀を持った踊子が向かい合って踊ることから「なぎなた踊」とも言われています。三踊で2番目に踊るのが習わしとなっていました。

　黒丸町に伝わる踊りで、子どもたちの手踊りを中心に、梅の花を表した4つの大花輪（おおはなわ）と2つの大旗が囲み、太鼓を打ち鳴らしながらゆっくりと踊る勇壮な踊りが特徴です。